Art(ist)とベーシックインカム
実際自分も絵を描き始めた20代はお金のことはまったくと言っていいほど考えてなかったです。作業に対してお金が派生するのはなんとなく分かるので す。「絵を描いて」と頼まれた場合はなんとなくお金を要求してもいいのかなあと思うのですが、出来上がった作品に値段を付ける感覚はまだ持ち合わせていま せんでした。出来上がった自分の作品は「プライスレス」だったのです。
30代になってやっとお金のことを考え始め、頑張って売ろうとはしたのですが、なかなかうまくバランスがとれませんでした。「自分の作品は0円か1億円だ!」みたいな感覚もあって、自分の作品とお金をどう結びつけてよいかまるで分かりませんでした。
▶『Art(ist)とベーシックインカム(前編)』より
描くことに救われた僕は、日々の暮らしが全て絵画制作の為にありたいと願いました。映画を観ても、散歩をしても、食事をしても、誰かと居ても、昼寝をしても、眠って夢を見てても。生存と制作が直結してる、Lifeis Art. でありたいと。
絵が上手いわけでもない、美術エリートでもない、絵を描き始めたのが25歳と遅い。自分がそうだから、こぼれて落ちてしまう価値観、人、もの、風 景、感情、に留まり、そこににある人間の不可解な本質を見つめたいと思いました。そこから自分なりの表現を打ち出したかったのです。
▶『Art(ist)とベーシックインカム(後編)』より